産科で働く助産師の仕事の流れ
産科で働く助産師の仕事内容は、妊婦さんのお産があるか無いかによって、大きく違っています。また、お産は急に始まることも少なくないため、常に分娩介助に取り掛かれる体制を整えておくことも重要ですね。
<お産がある場合の助産師の仕事の流れ>
まずはミーティング&申し送りから1日がスタートします。ここでは、お産を控えている妊婦さんの状態の確認や、その他の陣痛が近いと予想される妊婦さん、そのた特記事項などを周知します。
その後は陣痛が始まっている妊婦さんが既にいる場合は、身体をさすったり、声をかけるなどして励まします。妊婦さんの子宮口は5時間ぐらいで完全に開きますが、妊婦さんにとって初めての出産の場合は、8時間以上かかることもあります。
子宮口が完全に開いたら、お産の介助に入ります。呼吸やいきみ方を指導しながら、無事に出産されるようにサポートしていきます。
無事に赤ちゃんが産まれたら、すぐに赤ちゃんの状態をチェック。そして全身を清掃して、お母さんにも赤ちゃんを見せます。ここで赤ちゃんとお母さんの肌を触れ合わせることを、カンガルーケアを呼びます。
そして赤ちゃんを新生児室に寝かせて母子ともに異常が無いことを確認したら、分娩室の片付けや記録を行います。
その後は退勤の時刻まで、日常の業務を行います。
<お産が無い場合の助産師の仕事の流れ>
お産が予定されていない日も、1日の始まりはミーティング&申し送りです。ここでは陣痛が起こりそうな妊婦さんなど、必要な情報を共有していきます。
その後は妊婦さんや新生児の検診が主な業務となります。体温や血圧等のバイタルチェックを行い、適度なコミュニケーションを取りながら妊婦さんのメンタル状態も診ていきます。
また、妊婦さんへマッサージの方法やラマーズ法などの呼吸の仕方をレクチャーするのも、大切な仕事です。
助産師が丁寧に看護することは、妊婦さんにとっての精神的な安定につながります。
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